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2023.08.31
骨伝導とは
鼓膜を通さず、骨を振動させることで
聴覚神経に直接音を届ける技術
骨伝導(こつでんどう)とは、音声や音楽などの音を通常の空気伝導(耳から聴覚神経への伝達)ではなく、骨を介して内耳に伝える方法です。通常、音は外部から耳に入り、耳介(外耳)、中耳、内耳を通って聴覚神経に伝わりますが、骨伝導では直接骨を振動させることによって音が伝わります。
音源が骨に接触すると、その骨は微細な振動を起こします。この振動が頭蓋骨を通じて内耳に伝わり、聴覚神経が刺激されて音を感じることができます。
耳がふさがるイヤホンで困ること
骨伝導イヤホンのメリット
骨伝導はさまざまな分野で利用できる優れもの
- 聴覚障害者への支援: 耳の問題を抱える人々や難聴者にとって、骨伝導デバイスは聞こえる音を提供する手段の一つとして利用されています。通常のヘッドフォンやイヤホンを使用できない人にとって、骨伝導デバイスは有用な代替手段となることがあります。
- 作業中の安全性確保: 作業中に耳を塞いでしまうことなく、周囲の音や警告を聞くために骨伝導デバイスが使用されることがあります。例えば、建設現場や交通整理中の警備員などが該当します。
- スポーツとアクティビティ: 骨伝導ヘッドフォンは、ランニングやサイクリングなどのスポーツ中に音楽や通話を楽しむために使用されることがあります。耳を塞がずに周囲の状況を把握しながら楽しむことができます。
- 軍事用途: 軍隊や警察などの組織では、骨伝導デバイスを使用して、通信や情報共有を行うことがあります。これにより、外部の音を遮ることなくコミュニケーションが可能です。